伊豆半島ジオパーク
ジオスポット・城ケ崎のポットホール
伊東のおすすめスポットをご紹介させていただきます。タイトルにも書いた、城ヶ崎海岸(じょうがさきかいがん)にある”ポットホール”です。
城ケ崎海岸って伊東を代表する名所だと勝手に思っていまして、たとえば三陸海岸や、北陸の東尋坊あたりにも負けない海岸線だと思っています。
何度も行ってるよという方もいらっしゃるかもしれませんが、それでもたまに足を運んでいただきますと、改めて「海は広いな」と感じるとともに、なんだか新鮮な気持ちにもなれるかなーと思ってます。
さてさて、城ヶ崎海岸と言えばつり橋や灯台がメジャーですが、案内看板も立っていない、ただ、ネットではいろいろ紹介もされているのが「ポットホール」です。
自然が作り出した奇跡の岩、石?が城ケ崎の、とある場所にあるんです。
城ケ崎のどこにあるのか雑誌にも載っていないし、知っている人と行かないと見られないらしい!?
興味のある方、ガイドブックには載っていない、ちょっとマイナースポット好きなあなた。
岩場を歩く箇所がありますが、ぜひ行ってみていただきたいなぁと思いながら、この記事で紹介いたします。
行くには自家用車(レンタカー)がスムーズですが、伊豆急線利用でも城ヶ崎海岸駅から行くことはできます(ちょっと歩きます)。
城ヶ崎海岸からの徒歩ルート(アップダウンがあるので、帰りは30分コース)
https://goo.gl/maps/51pfuit9BSQT5phi7
車の方は、「いがいが根駐車場」または、「ルネッサ城ケ崎」の電話番号0557-54-1280をナビの目的地にセットします。
いがいが根駐車場は無料駐車場、40台くらい停められそうです。

写真の黒い車の右側に森へと入っていく道の入口が写っているのですが見えますでしょうか。
ここへと入り、海岸まで一本道。
最初は緩やかに下りますが、海に出る手前で登り返しの階段があります。
駐車場からはものの5分ほどでパッと視界が開け、海に出ます。

ここが「いがいが根」
広い溶岩台地で気持ちがいい。
ただし風当たりもいいので、冬は暖かい格好でお出かけくださいませ。
海の近くまで行って海を見下ろしたり眺めたりするのもいいのですが、今回は目的地が別なので、海を正面に見たら左手の遊歩道を進むことにしましょう。
踏み跡がありますので、それに沿って進みます。


この写真撮影時の季節は晩秋。
伊東・城ヶ崎海岸の 浜辺ではよく見られるツワブキやイソギクの黄色が迎えてくれました。
磯の雰囲気は一度なくなり、こんな感じの道を数分(5分くらい)進みます。
再び視界が開けると、一本の標識が立っています。

かんのんの浜と書かれていますね。
かんのん浜と呼ぶことが多いですが、正式にはかんのん「の」浜なの?
ええい、そんなのはどっちでもいい。笑
ちなみに、今回はスマホアプリのGoogleマップを利用しました。
GPS機能をオンにしておくと、地図上で自分の位置が表示されます。
この場所ではスマホ上ではこんな感じの表示でした。

行く際の参考になりますでしょうか。
ここから海を目指すのですが、正面に岩があって、その左右・・・
どっちにあるんだポットホール!?!?
Googleマップに「ポットホール」のおおよその場所が記されているので、それを信じて左側の海辺を目指しました。
海に近づくと、あれ!これはもしや


まーるい岩が。
これって自然?不自然??
まさか、この先にポットホールがあるよという目印なのかもしれない。
再びスマホを確認すると・・・
だいぶ近い。
海を正面にするとやや右側ということは、この岩場にそって海へ出て行けばいいのだろうか
それとも岩の反対側なのかな??
現在の場所から海辺へ出ると、普通に波で足が濡れてしまいそう。
でもポットホールを見るのに海に入るとは聞いていなかったし、一度反対側を見てからにしよう。
そう思って結果的には正解でした。

ちょっと戻った位置から海を正面に見ます。
ポットホールがあるのは、この左右どちらかの海ではなく・・・そう! 中央の岩の向こう側だったんです。
だから、一度この岩の頂上を目指しましょう。
ルートは現場で意識することもありませんが、こんなイメージ

この岩?丘??の上部に上ってみると、この岩の先端部分、海側にもうひとつ割れ目がありました。

そう、ポットホールはこの割れ目の海側にあるんです。
割れ目に降りていくこともできますが、見学だけでしたら左側の岩の上部を進むのが楽かもしれません。
そしてその左側の岩を進むと

ありました!!
発見!
なるほどこれが。
というくらい、真ん丸です。
何でもポットホール自体は全国点々とあるそうですが、こうして中の岩がボール状になったまま残っているのは珍しいそうです。
時間帯的に、満潮に向かっていたこともあり、波も岩に当たるころでした。
実際に見ていると・・・・
ポットホールの岩が動くショート動画(16秒)>>
!! こいつ、動くぞ
分かりづらいかもしれませんが、波が入ると、ゴロっとわずかながらボール状の岩が動きます。
なるほど、これができるまでに一体どれだけの時間がかかったものか・・・。
見ているだけで何のお手伝いもできませんが、少しの間波によって動く岩を眺めていました。
ちなみに、実際に立っていた辺りからポットホール越しの風景はこんな具合

奥に見えている岬がいがいが根で、先端には釣り人の姿も小さく見えています。
また、GoogleマップではGPSをオンにしていると、このように表示されています。

広い広い海の向こうには伊豆大島も見えています。
深く青い海は絶えず打ち寄せていますので、小春日和だったこの日はしばし海を眺めていました。

参考までに、こうして波が打ち寄せるたびに岩が動いていた時間の潮位は150cmで満潮に近い時間帯でした。
逆に干潮時など波が来ない時間帯であれば、岩を直接触る(なでる)ことができるようです。
城ヶ崎海岸、かんのん浜にあるポットホール
スニーカーなど歩きやすい足元で散策してみてはいかがでしょうか?
私も今回、伊東にいながら初めて行ってきました。

writerとみしん
伊東マリンタウン営業グループメンバー。伊東生まれですが、2018年まで長野県白馬村にいたので、海辺の散策がこんなに楽しいなんて!と城ケ崎に行くたびに感動しています。ポットホール、ぜひ探してみてください。2020/12/4 wrote